- 「アナログイラストをはじめたいけど、道具は何が必要なんだろう?」
- 「アナログイラストは描いているけど、どんな道具をみんな使っているのか知りたい」
- イラストレーター・デザイナーの管理人が下描きやラフでふだん使っている道具や画材をご紹介
- それぞれの道具や画材をどのように使っているかをご紹介
今日は、ラフスケッチ、ラクガキ、下描きの時使う道具をあらためて考えてみたいと思います。
アナログ初心者の方や、道具を見直そうと思っている方の参考になれば幸いです。
最近はデジタルオンリーな人も多いそうですが、私自身はアナログイラストもデジタルイラストも両方共描きます。
デジタルは便利で良いですが、今でもアナログ派のプロの方はたくさんいらっしゃると思いますし、やはりアナログにしかない味わいは良いですよね!
私もらくがきはアナログが多いです。
この記事で取り上げる画材について
普段からよくつかう文房具類が多いですね。
見た目の好みで選ぶ人も多いと思います。
- シャープペンシル
- シャープペンシルの芯
- 消しゴム
- ノート、クロッキー帳
シャープペンシル
まずは、シャープペンシルです。
もちろん、普通のシャーペンで充分ではあるのですが、私がこだわってオススメなのが製図用のシャーペンです。
絵を描くにはとっても使いやすく機能的
製図用シャーペンがオススメ
シャープペンシルは、普通のものよりは高価ですが、製図用シャーペンがオススメです。
なぜかというと、シャープペンシル本体の重心が先よりに作られており(低重心と言います)、長時間つかっても手の負担が少なくてとても描きやすいです。
普通のシャーペンは軽く、重心が中央だったり後ろの方だったりしますので、手の力の入り具合や安定感がちがってきます。
また、芯が出る部分に視界を遮る箇所がないため、シャーペンの奥の紙面が見やすくなっています。
定規を当てた際も安定します。
私が使っているのは、ステドラー、ロットリングやぺんてるのものです。
ブランドはお好みで選ぶと良いです。メーカーやシャーペンによって少しずつ重心の具合や、持ったときの感触も違いますので、実際手に取って見るのがオススメです。
製図用シャーペンは、小さめの文房具店ではおいてないことも多いため、購入するときは、実店舗でしたら、画材屋店(世界堂、Tools、ユザワヤなど)か大きめの文房具店(伊東屋、ロフトなど)が良いです。
購入するものが決まっているのでしたらネット通販(amazonや楽天の画材店)で購入すると良いです。(送料に注意しましょう)
ロットリング メカニカルペンシル 500
どれも使いやすいですが、ロットリングの製図用シャーペンはとてもお気に入り。
重心が重めで、かなり安定感があります。シャーペン自体の重量がほかのものよりある感じです。
シャーペン自体が全体的に黒色なのですが、そのお陰で視界を邪魔しないのが気に入っています。
ロットリングの製図用シャーペンはいくつか種類があり、500、600などがあります。
私が所持しているのはロットリング500で、ボディの部分が六角形です。持ちやすいかどうかは個人の好みと思いますので、実際店頭で持ってから購入される方が良いと思います。
ペン先部分は金属製で、低重心で非常に安定感があります。
500は定価1200円です。
600という上位モデルは定価2500円、他にもモデルがあります。
私は所有してないためここでは割愛します。
ステッドラー製図用シャーペン
製図用画材と言えばステッドラーですが、愛用者が多いことからわかるとおり、ステッドラーの製図用シャーペンは非常に使いやすいです。
ボディはアルミ製で、ロットリングのものと比較しても変わらない剛健さがあります。
重量もしっかりと感じられる安定感。とてもオススメな製図用シャーペンです。
定価は1200円。
色はシルバーのものとネイビー風のブルーのタイプがあります。
他にも色々なモデルがありますので、店頭でお試しするのが良いと思います。
ぺんてる グラフ1000
ぺんてるの製図用で入手しやすいのがグラフ1000です。写真はグラフ1000フォープロです。
グラフギア1000と言うのもあります。価格はどちらも定価1000円+税。
ぺんてる製の安心感や購入しやすさでオススメのシャーペンです。
他のメーカーにも製図用シャーペンが販売されていますので、お気に入りのものを探すのも楽しいですね。
製図用と記載されていますが、もちろん普通のシャーペンと同じで筆記用具として使えます。学生さんにもオススメです。
シャーペンの芯、太さ
鉛筆の芯の柔らかさの表記ですが、Hが堅く、Bが柔らかいですね。
HBは真ん中です。たとえば5Hはかなり堅いです。そして薄い色になります。筆圧が高い方だと、紙に後が残るでしょう。
6Bはとても柔らかく、黒いカンジに描けます。力を入れなくてもかなり真っ黒に塗りつぶせます。
私は、芯はBか、2Bを使っています。
なぜかというと筆圧がないので、柔らかい方が好きです。
筆圧や描き方で変わってくるため、自分の描きやすい堅さの芯を選ぶのが良いと思います。
筆圧が高い方はHやHBでも良いと思います。
芯の太さは0.3を使っていますが、これもお好みですね。0.3ですと細いと細かいところも描きこめますが、描く絵の大きさがわたしは小さめなことが多い、という理由もあります。
0.3の芯は細いので、かなり折れやすいです。筆圧高めの方は0.5のほうが良いと思います。
太さを変えるのに、シャープペンシルを何本か用意することもあります。
0.5も併用するので芯の太さと芯の柔らかさで数本用意しています。
なるべくシャーペンと同じメーカーの芯を選ぶ
シャーペンと同じメーカーの芯を選んだ方が安心です。
ぺんてるなら入手しやすいため、芯もシャーペン本体と一緒に買えることが多いです。ぺんてるや国産メーカーがオススメなのが、その理由のひとつです。
なぜかというと、シャープペンシルの芯は、メーカー毎に微妙に太さが違います。
0.5、と書いてあっても、厳密に太さをはかりますと、0.55のものもあれば、0.50のものもあるかも知れないという事です。(各メーカー毎に微妙に差があるそうです。正確な数値は私にはわかりませんが)
そのため、シャーペン本体もそれに合わせて作られているはずなので、ピッタリのものを使うべきと言うわけですね。
ステドラー製やロットリング製のシャーペンの芯は少々入手しづらいかも知れないです。
通販を活用するか、大きめの製図用品を扱っている画材店においてありますので探してみて下さい。
消しゴム
消しゴムはよく消えればお好きなもので良いかと思います。
わたしの場合、よく消えるのと、あまり力を入れないで消えるものが良いので、なるべく柔らかいものを選んでいます。
MONOが好きでいつも買っています。
デッサンで使う練り消しはシャーペンのイラストでも消すことが出来ますが、扱いが面倒ですね。
最近オススメなのが、こまかい所が消せるペン型の消しゴムです。
細いので折れやすいのに注意ですが、細かい場所に使えて便利です。普通の大きさの消しゴムと併用すると良いと思います。
ノート、クロッキー帳
ノートやクロッキー帳は主にラフスケッチ用として使っています。
無地か、ノートの場合薄い方眼のあるものも使います。
方眼紙の場合、薄い線ののものが良いです。
例えばロディアなどの方眼ノートは罫線がハッキリしていて濃い目なので、仕事のメモには良いですが、お絵かきには、鉛筆の線が見えづらくなってしまい、あまり合わない気がします。
リングノートは、片面だけ描く&横にして使う
クロッキー帳やリングノートは、綴じてあるリングが邪魔で、左側のページが書きにくいので(右利きのため)、右ページのみ使います。
左ページ、つまりウラ面は描きません。
なぜかというと、ウラ面にかくとシャーペンの芯で次のページが汚れてしまったりすることが多いからです。
コピーを取るときに透けてウラ面が写ったりなどもします。こまかい所で不便を感じるのでそうしています。
横にして使うことも多いです。横構図の絵のラフなど。リングが邪魔にならないので。
クロッキー帳
お手頃でオススメは定番のマルマン製クロッキー帳。
薄めの紙(厚さ50~60kgほど)が閉じられています。
今ではルーズリーフタイプ、パッドタイプなど、色々なタイプが販売されており、入手もしやすく安価でオススメ。
オススメのノート
個人的によく買うのが下記です。
ロールバンのリングノート
黄色みのある紙に、主張しない薄いグレーの罫線が引かれていて、イラストも描きやすいです。
大きさも様々で、A4サイズくらいの大きめなものから、ポケットに入るメモサイズまで。デザインを考えたり色々な場面に使えて私は気に入っています。
ゴムバンドがついていて、広がりにくいのも気に入っています。
国産のノートと比べると、少々入手しづらいです。
それと少し高価ですね。
ツバメノート 無地や方眼
国内メーカーではやはりツバメノートをオススメします。
品質もよく、方眼の線も薄目で、描きやすいです。
入手も比較的簡単で、文房具店で購入できます。無地や方眼のタイプもサイズがあり、カバンに入れて持ち歩くにちょうど良いA5サイズもあります。
キャンパスノート 無地や方眼
国内メーカーではキャンパスノートもお手頃で、入手のしやすさではダントツですね。
種類もたくさんあり、無地や方眼のノートも充実しています。
なんと言っても安価!
黒い表紙の方眼タイプをよく買います。方眼の線も薄目で使いやすいです。
無印良品の再生紙 無地 ダブルリングノート(B5サイズ)
お手頃価格で無印良品の店舗ならほぼ手に入るので、よく買います。
再生紙のため紙面が真っ白ではなく、少しグレーがかっている色で、目に優しいので好きです。
とにかく思いついたものをゴリゴリと描いていくにはもってこいです。A5サイズなど小さめのあるので、持ち歩き用にも便利です。
無印良品のドット方眼のノート
こちらはドットで方眼になっているので、邪魔な線もないし、アタリも取れて使いやすいです。紙面は白です。ドットは薄いグレーで、気になるほどでもない濃さでちょうど良いです。
以上、今日はラクガキや、イラストのラフを描くのに最適な文房具を考えてみました!
お気に入りの文房具を使うと、楽しく絵が描けると思いますので、道具選びはとても大事です。
みなさんもお気に入りの文房具を探してみて下さいネ。